ごまさんにハゲが出来たのに気付いたのは随分前のことでした。

皮膚病が悪化したのかな?と思っていて、実は自傷行為だったと気付いたのがついこの間。
トレーナーさんの指示でキャリケースに入れておいたのが原因だったと、突止めたのは昨日。
しつけについての悩みは、トレーナーさんの指示に沿っていけば、何とかなるそう思っていた矢先の出来事。自傷行為に気付いたのは、ごまさんが、ずっと走り続けたり、毛づくろいのようなことをし続けていたのを見かけ、その後にごまさんを相手すると肉球や舐めていた(=噛んでいた)ところが摩れて血が滲んでいました。皮膚病という先入観、トレーナーさんにも『分離不安の症状』といわれていたことが重なって、自傷行為の現実を受け止めるのが遅くなっていたのかもしれません。「何か変だ」という気持ちが、「そんなわけない」で無理矢理閉じ込めていたのです。

思えば、いくつかのシグナルがごまさんから発せられていました。鳴き声を必死で抑えようとしたような喉を鳴らし、怯えたような態度。私が同じ部屋にいても、自傷行為を始め、私が抱き上げて抱きしめるまで続くようになって初めて、現実なのだ受け入れるしかない。と。
以下は
トレーナーさん
先日伺った際に見させていただいた分離不安症状は強いものだったので預かった際にはごまは相当なストレスを受けることになります。ごまの精神状態を一番に考えるのであれば飼い主さんと一緒にいてもよいので
人への依存心を減らすべく徹底した無視を継続していただくことをお勧めします。

トレーナーさんのいうことも、信用できなくなっていた私は、思い切ってパグの掲示板に相談をすることにしました。
でも、実をいうと、こんな悩みを理解する飼い主さんなんていないんじゃないかと不安でした。
不安をかき消すように、すぐに沢山のメッセージが届きました。
その中に病院に診てもらったらどうかというアドバイスがあり、私は断られるのではないかと心配しつつ、なごみ先生(ごまの担当医)に連絡を取りました。すぐに診察にくるようにと指示が。
ごまのハゲを診た先生は、「これは皮膚病ではないよ」と言いました。確かに、背中などの届かないところには無かったハゲ。それから、分離不安の特徴的な症状(とにかく飼い主を追う、見えなくなると匂いを嗅いでまで探す)を説明され、そのどれにも当てはまらないことを確認し、最近の生活を聞いてもらいました。(理由も無く)地面を掘る仕草、掻きむしるように後ろ足を動かす等
私が日常目にしていた光景も話ながら思い出しました。「分離不安というよりも、なにか嫌がることストレスによる自傷じゃないか」と推測。
キャリーケースでの閉じ込める訓練、犬の元来の習性を利用した訓練法をなごみ先生は、
「我慢を覚えるといった面では効果的かもしれないけど、犬だってそれぞれに性格があるんだから、本当にこの子(ごまさん)に合ったやり方でやらないと」
なごみ先生は、犬を一括りにした習性訓練法を否定するように
「動物病院はウチ(なごみ先生のいる病院)だけじゃないからね。」
と前置きして
「しつけをして、この子(ごまさん)は人間に怯えてひれ伏して言う事を聞く犬になるかもしれないけど、幸せなんだろうか?」
私はわかりませんと答え
「一番側にいるあなたもわからないことを、どうして訓練士にだけ理解できるのかな?」

私は言葉に詰まり、ただごまさんを撫で続けることしかできません。自傷行為の原因が、閉じ込めにある以上、なごみ先生は獣医として反対だと断言しました。
なごみ先生に初めてごまさんを診せにに行った時
「私は、獣医だから、犬の味方をするよ。そのせいであなたに失礼なこともいうと思うし」
とも断言していました。
なら、私は?
訓練士の味方なのでしょうか?
いつから、ごまさんの味方でなくなってしまったのか…
困惑する自分にさらに困惑。
それから色々話し合い、
犬が20時間以上眠るらしい「そんなことしたら、盲導犬とか介助犬やっていけないよ」
暇を知らない「だったら、なんで自分の体傷つけて遊ぶの」
と尽く否定。結局、閉じ込め作戦は止めることにしました。
「あなた(私)がこの子(ごまさん)を思ってる限り、この子も同じようにあなたを思ってるよ。」
帰り際、なごみ先生はそんな言葉を掛けてくれました。
しつけって結局人間の為にするものなのでしょうか?
犬がありのまま、そのままでいたら…
ごまさんが好き放題吠えて暴れて噛み付いてマーキングし放題
そんなごまさんを思っていける程私は出来た人間じゃない…
しつけ…しつけ…しつけ
堂々巡りの眠れない夜。
一日かけて私なりのしつけをする意味を考えました。
私にとってしつけは、私とごまさん、二人の為にあるもの。
私がごまさんを好きで大事にしてあげられるように。
ごまさんが好きな私を、ごまさんが思っていられるように。

しつけの意味も考えず
暗中模索だった私たち(ごまさんと私)
また一から出直そうと決意も新た